「マイマイ新子と千年の魔法」興行収入・観客動員数まとめ

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出典:映画公式より

片渕監督の「この世界の片隅に」の異例の大ヒットを受けて、その前作である「マイマイ新子と千年の魔法」が今脚光を浴びてきている。

この「マイマイ新子と千年の魔法」の興行収入・観客動員数や、この作品の実は・・・な部分を紐解いていきます。

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「マイマイ新子と千年の魔法」あらすじ



「マイマイ新子と千年の魔法」のプロモーション映像をチェック

昭和30年の山口県防府市。

この地はかつて「周防の国」と呼ばれ、国衙遺跡や当時の地名を今でも留めている。

麦畑の下には、千年前の町が広がっている。

そんな古き良き町に、おでこにマイマイ(つむじ、旋毛)を持った、毎日を楽しく明るく過ごす、元気でどこか空想好きな少女・新子が暮らしていた。

新子は大好きなおじいちゃんから、千年前のひとりの少女の話を聞かされる。

空想好きの新子は、その少女がまるで目の前にいるかのように想いを馳せて、その暮らしを空想してみるのだった。

そんなある日、彼女の通う学校に、都会から引っ越してきたちょっぴり内気な少女、貴伊子が転校してきた。

なかなかな町になじめない貴伊子に対して、好奇心旺盛な新子は積極的に声をかけ、互いの家を行き来するにつれ、徐々にふたりは仲良くなっていく。

そして、彼女を学校の仲間に迎え入れるべく、新子は力を貸してゆくのだが・・・。



「マイマイ新子と千年の魔法」興行収入と観客動員数推移



2009年11月21日
前週からの先行上映に続いて、片渕須直監督の「マイマイ新子と千年の魔法」が全国38スクリーンで上映スタート。


同年年末
「マイマイ新子と千年の魔法」の興行成績は、ファーストラン終了時に入場者数約2万4千名。

当時、興行収入は2873万円だったが、公開後1年の段階で増加していることが判明する。

現在までの累計入場者数は約4万名、累計興収は約4800万円となっている。


これはファーストラン終了後も、一部の映画館でロングラン上映が行われたり、特集上映が頻繁に行われたことによる結果で、ファーストラン終了後も、「マイマイ新子と千年の魔法」を支持する観客が増え続けていることを意味している。

 

全国公開が定着している昨今、新作映画はファーストランを終了した時点で、ほぼビジネスを終えたと言っても過言ではない。

その後の展開としてセカンドランや、一部名画座などでの上映はあるものの、ファーストランでの成績が思わしくない場合、そこで大きな興行収入を上げることが困難である。

しかし、「マイマイ新子と千年の魔法」を観た映画ファンからは、「なぜこんないい作品が、なぜ上映打ち切りになるのか!」という映画愛あふれる声が次々に上がっていたのだった。

そして、当時、異例の上映延長を求める署名も行われることとなった。

これを署名活動を受け、ラピュタ阿佐ヶ谷、ポレポレ東中野といった都心のミニシアターや名画座に加え、地方のミニシアターでも「マイマイ新子と千年の魔法」がコツコツと上映された。

現在までに延べ65ブックで累計4800万円に達し、ファーストラン当初から約2000万円の増額を果たすこととなった。

これは日本映画史上、実は類いまれな成果なのである。




2010年当時その他のアニメ興行収入は?



「マイマイ新子と千年の魔法」が公開された、2010年のアニメ興行収入ランキングトップ5が以下

1位『ワンピース フィルム ストロング ワールド』の興収48億円。

2位『名探偵コナン 天空の難破船』の興収31.9億円。

3位『どらえもん のび太の人魚大海戦』の興収31.6億円。

4位『クレヨンしんちゃん 超時空! 嵐を呼ぶオラの花嫁』の興収12.5億円。

5位『ブリキュアオールスターズDX2』の興収11.4億円。



そして、数々のヒット映画から大きく溝を開けられて、



『マイマイ新子と千年の魔法』興収収入4800万円(全国73館上映)


お世辞にも当時ヒットしたかと言われれば、残念な結果としか言いようがない。

製作側の作品に対する思い入れと、興行収入や観客動員数は、必ずしも比例しないという一例にもなってしまったということだ。

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「マイマイ新子と千年の魔法」が当時ヒットしなかった訳



本作品は、当時それとなく公開され、宣伝もほぼ行われなかったため、興行収入的には振るわなかったが、偶然にも観覧し感動した観客からの熱心な活動が行われた。

この作品の類まれな高い評判が、片渕監督の次回作『この世界の片隅に』につながることになった事は言うまでもない。

原作は、著者の少女時代を小説の中で見事に再現したが、アニメ化によって、舞台となった昭和30年の山口県防府の風景が圧倒的に美しい映像で描かれた。

このあたりは『この世界の片隅に』にも継承される部分でもある。

公開当初、「マイマイ新子と千年の魔法」の観客動員数は低迷し、劇場公開はたった3週間で打ち切られた。

監督の片渕須直が後に分析したところ、問題は2点あったという。

1点目は、広告宣伝が乏しく、テレビ等大手メディアでの露出がなかったこと。

2点目は、一般的な社会人が鑑賞できる夕方以降の上映時間を組めなかったこと。

しかし、作品の質の高さから熱心なファンを獲得し、上映継続を求めるインターネット署名運動が行われる等の動きを呼ぶまでに至った。

そして、これらの動きに呼応して、いくつかの映画館が上映継続に名乗りを上げ、2年間に及ぶロングランに結び付いていくのである。

映画の舞台となった山口県防府市では、まさに映画の舞台となった国衙の中心地で野外上映を行ったり、実在の場所を探訪する「マイマイ新子探検隊」が幾度も行われている。

現在の聖地巡礼と同様、地元との良好な関係性も築き上げている。

また、当初、海外でのDVDリリースはされなかったが、海外ファンからのキックスターターでの熱いラブコールに応えて英語版DVDの製作販売も企画されている。



「マイマイ新子と千年の魔法」と「この世界の片隅に」の運命



2011年2月1日

「マイマイ新子と千年の魔法」が第14回2010年文化庁メディア芸術祭にてアニメーション部門優秀賞を受賞。

前年の第13回2009年文化庁メディア芸術祭では、漫画部門優秀賞を、こうの史代の「この世界の片隅に」が受賞していた。

果たして偶然なのか、運命なのか。

このふたつの作品の運命の糸は、どうやらこの辺りから結ばれていたようだ。

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「マイマイ新子と千年の魔法」は今でも上映されているのか?



「この世界の片隅に」の大ヒットもあり、片渕監督作品に注目が集まるのは必然で、「マイマイ新子と千年の魔法」も例外ではない。

「マイマイ新子と千年の魔法」については、8日の新宿ピカデリーを皮切りに全国でリバイバル上映が決定

デジタルシネマ版も作成され、20日に同劇場で初公開される。

恐らく、上映館数も増えると思うので、近隣の映画館で「マイマイ新子と千年の魔法」を観ることができると思われる。

ちなみに、DVDやBDでは販売済みなので、劇場での感動を自宅で楽しむ事もできる。



「マイマイ新子と千年の魔法」興行収入・観客動員数まとめ



「マイマイ新子と千年の魔法」は興行としては、当時失敗したと言ってもいいだろう。

売れてなんぼの世界である。

観客動員数が伸びず、興行収入が上がらなければ公開打ち切りは必然。

どれだけ優秀な製作陣がいても、それを売る人間がいなければ、埋もれてしまう。

どれだけ宣伝がうまくても、良作でなければ売れない。

片渕監督作品はまさに前者であろう。

「世界の片隅に」ではクラウドファウンディングを活用し、前作「マイマイ新子と千年の魔法」よりも進化した宣伝を行った。

それでも公開当初からのヒットとはいかず、徐々に人気に火が付き観客動員数を増やすこととなった。

実に不器用な監督なのだろう。

最初から、腕利き宣伝プロデューサーとタッグを組んでいれば、さらなるヒット作となったことは想像に難くない。

それがまさに、新海監督の「君の名は。」だということは言わずもがなであろう。

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